TNRの先に、たまたま残った関係― 河童はうすの猫たちのこと ―
加藤洲十二橋にある「河童はうす」周辺では、約2年前にTNR(捕獲・不妊手術・元の場所へ戻す)を行いました。
当時は、避妊・去勢されていない猫が増え、子猫が生まれ続ける状況がありました。
まずは「これ以上増やさない」ために、目の前の猫からTNRを進めることが出発点でした。
加藤洲十二橋河童はうすのホームページはこちら
https://kappahouse.jp/cats/


地域猫を目指したわけではありません
この場所で行ったのは、いわゆる「地域猫活動」を目標にした取り組みではありません。
TNRを行い、その後の給餌管理や健康管理を続ける。ただそれを、できる範囲で積み重ねてきただけです。
条件がそろっていた場所
河童はうす周辺は、結果として管理が続けやすい条件がそろっていました。
- 川に囲まれ、猫の流入がほとんどない立地
- 住民の理解があり、猫たちが可愛がられていたこと
- 給餌の量や時間を守れる環境
- 駆虫や体調確認など、継続した健康管理
- 雨風をしのげる寝床の設置
これらが重なり、時間をかけて落ち着いた状態になっていきました。
気がつけば「地域猫のような姿」に
TNRから2年ほど経った現在、河童はうすの猫たちは、人のそばで穏やかに過ごしています。
観光で訪れた方が、猫たちの姿に足を止めることもあります。
これは、どこでも再現できる形ではありません
この状態は、すべての地域で目指せるものではありません。
猫の流入が多い場所、人の入れ替わりが激しい場所では、同じ形を続けることは難しいと思います。
河童はうすは、条件がたまたま重なった、少し珍しい一例です。


TNRと地域猫は、別のもの
TNRは「増やさないための手段」。地域猫は「関係性のあり方」。
同じものではありません。
けれど、TNRを続けた先に、条件がそろえば、地域猫のような関係が生まれることもある。
河童はうすの猫たちは、その一つのかたちです。
この記事をネココトに置く意味
この報告は、「こうすればうまくいく」という話ではありません。
TNRを続けた結果、たまたま落ち着いた場所があった、という記録です。
猫と人の関係は、地域ごとに違います。
その違いを考えるための材料として、この事例を、ネココトに静かに置いておきたいと思います。
